焼き魚の定番「ほっけ」。
身は美味しく食べられるけど皮は、
- 「食べるべき?」
- 「栄養があるなら食べたいけど...」
- 「マナー的にはどうなんだろう?」
と迷う方も多いですよね。
ほっけの皮には栄養があり食べても大丈夫ですが、無理に食べる必要はありません。
この記事では、ほっけの皮の栄養や安全性、おいしく食べるコツをご紹介します。
目次
ほっけの皮は食べても大丈夫?
ほっけの皮は好みの問題で、食べても食べなくても大丈夫。
食べても健康上の問題はなく、むしろ栄養面では食べる方がメリットは大きいです。
ただ、皮の食感や焦げた部分が苦手な方も多いですよね。
そうした場合は、無理せずに食べなくても全く問題ありません。
ほっけの皮を食べる/残すのはマナー違反?
ほっけの皮は食べても・残しても、どちらもマナー違反ではありません。
日本料理の作法においても、魚の皮は「食べても・残してもよい部分」とされています。
魚の種類や焼き加減によっては、皮が固かったり焦げすぎていたりするため、無理に食べる必要はありません。
むしろ食べ方の所作が大事
マナー的に気をつけたいのは、食べるかどうかよりも、食べ方そのものです。
たとえば、以下のようなポイントを意識すると上品に見えます。
- 皮を引きちぎるときに音を立てない
- 皮を無理に噛み切らず、端から箸で整える
- 残す場合は、皿の端にきれいに寄せておく
このように丁寧に扱う姿勢のほうが、マナーとして重視されます。
食文化的にも「好みの分かれる部分」
魚の皮を食べる・食べないは、地域や家庭の文化によっても違います。
たとえば北海道や東北などでは、焼きほっけを皮まで食べるのが一般的な地域もあります。
一方で関東圏では、皮を残す人が多い傾向もあります。
このため、「皮を残すのは失礼」というような全国的なマナーは存在しません。
あくまで自分の好み・食べやすさを優先してOKです。
ほっけの皮に含まれる主な栄養
「魚の皮は残すもの」と思われがちですが、実はほっけの皮には、意外と多くの栄養が含まれています。
代表的なものを紹介します。
コラーゲン
皮の主成分はコラーゲン。
肌のハリや関節の健康維持に欠かせないたんぱく質です。
美容や健康のために魚の皮を食べる人も少なくありません。
DHA・EPA(良質な脂質)
皮のすぐ下には、DHAやEPAなどの良質な脂質が多く含まれています。
これらは血流を改善し、脳の働きをサポートするといわれています。
ビタミンやミネラル
ビタミンB群やカルシウム、亜鉛なども微量ながら含まれています。
栄養バランスを考えると、皮を一緒に食べることで少し得をしているとも言えますね。
ほっけの皮をおいしく食べるコツ
せっかく栄養があるなら、できるだけおいしく食べたいですよね。
ちょっとした工夫で、皮のパリッとした香ばしさを引き出せます。
皮をパリッと焼く
- グリルでしっかりと焼き目をつける
- 仕上げに皮を上にして、表面を乾かすように焼く
皮がカリッとすれば、苦手な人でも食べやすくなります。
軽く炙る
焼いたあとにガスバーナーやトースターで皮だけを軽く炙ると、香ばしさがアップします。
表面の脂がほどよく溶け、うま味も強まります。
ポン酢やレモンをかける
酸味をプラスすることで、魚特有のにおいを抑えられます。
ポン酢・レモン・大根おろしなどを添えると、ぐっと食べやすくなります。
皮のゴソゴソ感を解消する下処理
ほっけの皮には、細かいウロコがびっしりとついていることがあり、これが焼いた時の「ゴソゴソした不快な食感」の原因になることがあります。
ほっけの開きを焼く前に、以下のひと手間を加えるだけで格段に食感が向上します。
- ほっけの開きに水をかけながら、包丁の背(刃のない方)で皮の表面を軽くこする。
- 細かいウロコが取れたら、水で洗い流す。
- キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取り、酒と塩を振ってから焼く。
このひと手間で、皮の旨さを存分に堪能できるようになります。
皮まで食べられる「アレンジレシピ」
焼き魚として皮を残してしまった場合や、一度で皮まで食べるのは抵抗がある場合は、アレンジして楽しむ方法もあります。
ほっけの皮と骨のパリパリ焼き(皮せんべい)
- 食べ終わった後に残った皮と骨を、オーブンシートの上に重ならないように広げる。
- 好みで塩を少々振る(焼き魚にしっかり塩味がついていれば不要)。
- 200℃程度のオーブントースターまたはオーブンで、焦げ付かないように様子を見ながら8分〜10分ほど焼く。
- パリパリに乾燥し、香ばしく焼けたら完成。おつまみやふりかけ代わりに楽しめます。
ほっけの皮って食べるべき? まとめ
ほっけの皮には、コラーゲンやDHA・EPAなどの栄養が含まれています。
ただし、食感やにおいが苦手な場合は、無理して食べなくても大丈夫。
しっかり焼いて香ばしく仕上げれば、皮までおいしく食べられます。
栄養面を意識しつつ、自分の好みに合わせて楽しみましょう。